木材ならではの安心感を醸し出す要素のひとつである節。
節があることで、木材のデザインが際立たされていますが、そもそも節ってなんだろう?
今回は木材の魅力である節についてお話します。
木材の茶色い斑点模様の部分を節と言いますが、実はこれは、枝なのです。
木の幹が肥大に成長し、枝を巻き込んだ部分が節となります。
成長が止まった枝が、成長する幹に完全に埋もれてしまった場合、表面には枝の痕跡はなく、
木を割ることで初めて節として確認することができます。
節には、「生節」と「死節」の2種類が存在します。
生節とは、枝が生きている状態で幹に巻き込まれたもので、死節とは、枝が枯れた状態で幹に
巻き込まれたものを指します。
死節は、生節に対し、節の周囲が黒くなっており、周囲と一体化していない特徴があります。
枯れてしまった後に幹に巻き込まれた場合、周囲の組織と結合できないため、死節は強度が低く、割れやすいです。
そのため、木材選びの際は、なるべく死節の少ないものを選びましょう。